2017/11/11
10/29に放流をおこない、その後台風による増水・復旧作業から1週間後。
ペットボトルで育てている発眼卵は6日前には孵化していたんで「川のもそろそろ孵化する?」ということで確認に行ってきました!
埋まっていたBOXをあけてみると?
おー、まあまあ死んでいる卵も少ない。
まだ少ないですが、孵化しているものもいます。
この状態ではわかりにくいんで、バッカンにうつすとこんな感じ。
孵化直後で、中には元気よく泳ぐ個体もいる。
発眼卵が孵化する条件とは?
今回は当初37個という大量のBOXを埋めたので、置いた場所による条件の違いを見ることが出来ました。
卵が死ぬかどうかの条件で顕著だったのは
「BOXを置いた場所の流速」
例えば、以下のようなわりと流速が速い場所においたBOXでは、死んでいる卵は大抵10個以下です。
ところが、こんな感じで瀬尻なんだけど流速が遅い場所が問題です。
特にここでは、赤丸に置いたBOXの流速が最も遅く、青丸に置いたBOXの流速が速い。
この結果、赤丸のBOXでは大量に卵が死んでしまい、青丸は生きていました。
元々赤丸あたりに配置したのは、台風による増水対策でもあったのですが結果から考えると残念でした・・・
特に赤丸の場所でも、BOXを流れに対して縦おいているので、上流側と下流側で卵の状態が顕著に違うのが興味深い。
これは上流側、ほとんど死んでいない。
これは下流側。大変な状態です(^^;
全体を映すとこうなる。
結局、流速が速くなるほど水温が下がり、溶存酸素が多くなるからだと思います。
逆に流速が遅いと、水温が上がってしまい、溶存酸素が少なくなり死んでしまう。
同じ流速が遅い場所でもより浅い場所の方が死んでいる卵が多かったようにも見えました。
あまりに流速が速いと、BOX自体が流されたり卵が舞い上がってBOXに当たったりして死ぬ危険性もあると思うのですが、今回のケースでは結構流速があるところでも生存率が高い状況でした。
最後に微調整
「BOXを置く場所はある程度、流速が速い場所が良い」という結論で、最後にBOXを再配置。
参考までに、今回はアマゴだったのでこうですがイワナならもっと流速が遅い場所でもいけると思います。
流速がある程度速い場所にアーチ状にBOXを置きました。
//最後に、C&R区間設立の検討や発眼卵放流に関する取り組みを推進して下さっている名倉川漁協様に感謝です!
田中
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代表者氏名田中 五月
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